Fishing2007釣行記 会津駒ヶ岳越え[御神楽沢]
会津駒ヶ岳越え[御神楽沢]
 
  
[報告者] 高久明夫
釣行日:2007/8/16〜18
 メンバー:小池卓、瀬畑孝久、大塚八朗
 本宮和彦、人見栄司(北関東源流会)
                                    高久明夫
 
 
 
 月山越えから2日空けて、疲れを癒す間もなく今度は会津駒ケ岳越えである。 この釣行を計画したのは、数年前に大蛇尾で出会って以来、個人的に付き合いのある北関東源流会の人見栄司氏から、正月早々「今年は絶対御神楽沢に連れてって下さい。」の電話がきっかけで、『正月も早々からお盆休みの釣りの予約?』とも思ったが、『それ程まで行きたいんだ・・・』と感心もしたのである。 更に最近活発に活動している本宮・大塚の両氏を誘い、総勢6名での釣行となった。

 人見氏と一緒に集合場所である駒ケ岳登山口に着き、軽く入山祝いをしていると、程なくJ30ジープが到着し全員が合流した。 入山祝いをするまでもなく、「涼しいうちに駒ノ小屋まで行こう。」と真っ暗な中、ヘッドランプを点けパッキングを始め、各々のペースで登山を開始する。 最初の急登は陽が登り気温が上がるととてつもなくきついが、まだ暗く涼しいためそれ程ではない。 途中の登山道で見る朝陽は見事なまでに綺麗だった。

美しい夜明け前


 
水場に到着し一息入れたいところだが、藪蚊がうるさくて休むこともできず、先を急ぐことにする。 それぞれのペースで登り、駒ノ小屋で全員が揃った。 小屋のベンチには夜中から登山を開始したと思われる数組のパーティが休んでいる。
 朝食休憩後、駒ノ小屋〜駒ケ岳側道〜中門大池と木道を快適に歩き、中門大池で小休止。 ここは晴れていると青空が水面に移り、雲上の楽園となるのだが、残念ながら曇り空で今一つパッとしない。

ようやく駒ノ小屋
穏やかな草原


 
中門岳から沢を下降し本流に降り立つ。 水量が少なく、例年の半分以下である。 程なく予定していたテン場に到着し、タープを張り、薪集めを済ませ全員で乾杯。 しばし休憩後、4人は上流に釣りに行くというので、小池さんと私は昼寝を決め込んだ。 気持ち良い眠りから覚めると4人が戻ってきたが、やはり魚は少なく水が少ないこともあり、かなりシビアな釣りを要求されたようである。


テン場で一休み
人見氏と私
左からショックを隠せない私、小池氏、本宮氏


 
2日目、小池さんとjrは上流に行くと言うので、本宮・大塚・人見・私の4人で下流に下ることにした。 暫く下り、小休止後釣り上がるが、下流もやはり水が少なく魚の出が悪い。 「1人1匹釣ったら交替」と言って釣り上がるが、出が悪いため中々交替できない。 いつも大型がいるはずの滑滝下の大淵でも魚は留守だった。

水量が少なく苦戦するも
果敢に狙う
大塚氏 (顔が腫れてるような・・・)


 
各々程々に釣ることができ、12時を回った頃、「そろそろお昼にしようか?」と声を掛けたが、そういえばただ1人だけ釣ってない人がいた。

    本宮氏である 

 毛鉤を見せてもらうと、自分で巻いたという白い毛鉤を使っている。 私の
 「本宮クンが釣らないと昼飯にできないよ。俺のあげた毛鉤に変えてみたら?」
の言葉に素直に応え。毛鉤を替えて振り込むと間もなく釣ることができ、やっと昼飯にすることができた。(手前味噌?)

 

本宮氏のホッとした表情をご覧ください
噂の後姿
上流部での釣果
中々太った・・・岩魚です


 
昼食休憩後釣り上がるが、ゴーロ帯は例年程の釣果はなく、型も小さい。どうも今年は雪解けが早く、早期から人が入っているようだ。

 ゴーロ帯を抜けるといよいよ滝が現れる。雨の降りしきる中、最後の期待と竿を振るがここでも主は留守で、やむなく納竿となった。
 「今年は魚がうじゃうじゃいると思うよ。」と皆を誘った手前、ちょっと申し訳ないな、と思いつつテン場に戻った。


 
テン場に戻ると、小池さんとjrは既に寛いでいた。上流も釣果はイマイチだったらしい。着替えを済ませ、ビールを飲み一息入れた後夕食の支度に取り掛かる。今回持参した米が少なかったため、明日の朝と昼の分を残し、米2合でお粥を作り、卵スープ・昆布だし・醤油で味付けして食べたが、これが実に美味かった。夜はイにも優しくお勧めである。
 
 
酒も回り、会の人気者である大塚氏と本宮氏の笑い話(話の内容はここには書けませんので、本宮氏に直接聞いてみて下さい。 ヒント・・・渓流タイツを履いた本宮氏の後姿)に腹を抱え、雨が吹き込むのをものともせず、楽しい宴は夜更けまで続いた。

本宮氏と神妙な大塚氏
折角ですからおいしくいただきましょう
私が調理した卵とじ


 3日目。朝から雨が降っている。朝食を済ませ、雨中の撤収を始める。周りをキレイに片付けテン場に一礼。

 遡行を開始するが川はかなり増水し、来たときの3倍程の水量で渡渉するのに苦労する。程なく本流から沢を詰め上がるが、気温が低いためそれ程きつさを感じることなく、いつの間にか中門岳に辿り着くことができた。

 中門岳で昼食休憩後、木道歩きを始めるが、ここまで来ればかなり気分的に楽だ。駒ノ小屋で休憩後、一気に下山を開始する。最後の急坂は来た時はヘッドランプを点けて登ったので視界も狭くそれ程急には感じなかったが、帰りは皆一様に
 「ここを登ってきたの?ひぇ〜〜」
と口々に言っていた。

 

ここまで着たら笑うしかない
お疲れ様でした!


 いよいよ車止めに到着し、きつくも楽しい旅の終了。例年ほどの釣果には恵まれなかったが、それでも3人の
 「とても楽しかったです。また来年も来たいです。」
の言葉に、少し安堵した。

(たかく あきお)
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