Fishing2012釣行記 行ってみなきゃ分からない[山形県寒河江川支流見附川]
行ってみなきゃ分からない
[山形県寒河江川支流見附川]
 
  
[報告者] 本宮和彦
釣行日:2012/9/14〜16
 メンバー:齊藤敦、上田勉、上田房子
 寺尾一木、本宮和彦
 
 
 
 
 毎年9月には私がリーダーとなって会の釣行が行われる。
何故か経験のない沢が割り当てられまずは道路状況やら今までの釣行、遡行の記録漁りから始めなければならない。

 今年は朝日山地を流れる見附川に決まったようだ。

参加表明のあった上田さんと話し合った結果、初めての沢でもあるので基本に忠実にと下流部より詰めあがることに決まった。

 車止めに着くと先行者はいなく厳かに到着祝いを始める。
テントを広げ仮眠、目を覚ますと星空が青空に変わり元気いっぱいパッキングの開始。


テントの撤収です




 左岸にある踏み後を歩き始め30分程で本流を渡渉し右岸の台地を進むが道もはっきりしていてとても歩きやすい。
途中枝沢で水分補給をしながら休憩を取ると忽然と道が消えてしまった。
「ここが本流への下降地点だろう」
と枝や草を掴みながら降り立つと水量は少ないものの中々の渓相である。


今日は三脚を持って来たんですよ〜
ははは、お前何考えてんだ


いやただ三脚を持ってきただけですが・・・

寺尾さん持参の
♪オールレーズン♪想い出の朝〜♪


     
  齊藤さんの釣果やいかに

 
 

 進むこと1時間、右岸の高台に絶好のテンバがありここは以前より良く使われているようであった。
今日はここまでの遡行と明日の魚止めまでのトライもある為、早々に薪を集め焚火を起こす。
夕マズメにチョット釣りでもと寺尾さんがリリースサイズをゲット。

さしたる釣果もないまま宴会が始まり昨夜の寝不足も手伝い誰ともなくシュラフに吸い込まれ就寝。
 



寺尾さんがルアーで掛けた可愛い一匹


 
 2日目は朝食を済ませ身支度を整えるとオバラメキ沢、本流両方の魚止めを目指し遡行開始!
まずは水晶滝に竿を出すもアタリが無い。そのまま左岸を高巻きふと砂地に目をやると真新しい足跡がある。それも複数だ。

30分程でなんと青いタープと蚊帳の張られたテンバが見えてきた。近づくと大柄な男性がおり話を聞いてみた。
な、なんとなんとこの上流にはまだ3組のパーティーが山越えで入渓しているとのこと!!
どうやら先行者がいたようで私たちの意気消沈ぶりは火を見るよりも明らかである。

頭の中を  【撤収】〜【テンバ】〜【こんなに早く帰って何しよう】〜【酒は充分か?】

まるでCPUが変わったパソコンのように高速処理が始まった。


 テンバへ着いて空を見上げると黒い雲がおびただしく広がり俗に云うゲリラ豪雨の前触れのようだ。
そうこうしているうちに本当に雨が降り出しまだお昼を少し過ぎたところだと云うのに辺りが薄暗くなってきた。
ポツポツと頬を叩く程度の雨があっという間に土砂降りに変わり沢の水位も上がり始め
「これはあのまま上流へ行かなくて(行けなくて)正解かな?」
とタープを叩く豪雨の下、齊藤さんとビールを片手に納得を始めてみるのであった。

自分で薪を集め

出来たペペロンチーノを食べる



 3時間程降り続いた雨も小降りになり表に出てみると青空が見え始めている。
すっかり濡れてしまった薪にもう一度火をともし2日目の宴会が始まった。

 食材はふんだんにある為食べるには困らないがやはり塩焼きの一匹くらいは食べたいと思っていると齊藤さんが大騒ぎをしながら竿を片手に向かってくる。
次には上田さんまでもが大声を出している。
大の大人が何をはしゃいでいるのだ・・・ まったく・・・ 
と思い近寄ってみるとこれまた、ななんとなんと大きなイワナが針に掛かりバタバタ大きな尾びれを打ちつけている。

齊藤さんが夕マズメにマズメに釣りあげた尺二寸
(分かりますか???)





 煌めく星空のもと、焚火を囲みビールやら焼酎やらはたまた随分と濃い酒までいただき毎度毎度の酩酊状態でシュラフへもぐり込み撃沈。
 夢を見た事も忘れるほど熟睡しました。



 3日目の朝は早々と訪れこれまた快晴の中、持ち込んだ食料の調理とザックのパッキングを済ませのんびり朝食。

リーダーである私の判断で下山は沢通しで行こうと冷たい流れも何のその、途中の枝沢にちょっかいを出す事も無くザブザブと泳ぎ下り気がつけば見覚えのある渡渉点に。


トマトオムレツ・春雨サラダ・納豆
そして定番のシャウエッセン

飯はまだ炊けないぞ


みんなで”ハイ!チーズ!!”
左から寺尾、齊藤、本宮、上田(妻)、上田


結構しびれますね

    水量が安定していたので助かりました


 
   
 さあ!私に付いてきなさい!
ハイ!!!


 
     
  ラッコ泳ぎで楽ちんです


 
 
     


 今回の下調べでは確かに「山越え」での入渓と云うコースも選択肢にありましたが、私達が判断した下流からの遡行には代えがたい沢との触れ合いがありこの遡行を今後も大切にしていきたいと思います。

 参加頂いた皆さん、来年も是非行きましょう!!




 


(ほんぐう かずひこ)
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