Fishing2015釣行記 晩秋のキノコ採り
晩秋のキノコ採り
 
  
[報告者] 本宮和彦
釣行日:2015/10/31〜11/1
 メンバー:寺尾一木、安斎昌幸
 佐藤孝明、板山拓(ゲスト)、本宮和彦
 
 
 
 
 
 今シーズンのキノコ詣でも最終コーナーに入った10月下旬、夜の寒さも顧みず物好きなメンバーが集りさながら真夏の源流遡行のようである。

 どうせ行くなら沢泊まりと意気込みザックにシュラフを二枚ぶち込み厚手の靴下、裏起毛ズボンなどありとあらゆる手を尽くし防寒対策を施した。





凛とした空気に気持ちも引き締まります




 初日早朝、テンバを目指す沢ではしびれる冷たい流れを縫うように進みキョロキョロと倒木に気を配る。立木、倒木と問わず旬のナメコとムキタケが私たちを迎えてくれ夜の宴会がこれまた楽しみになってきた。

 子供の様に木に登りはしゃぐ姿が傍から見たら いい大人が・・・と云われそうだが少しの狩猟本能が満たされるだけで大人でありながら案外簡単に喜んでしまうもの。



立木の陰に隠れたナメコ

鈴なりのナメコ
傘が開き気味ですが充分です



     
  ついつい欲張りになり木の上まで登ってしまいました


 
 
     
  嬉しそうなザイシー
大根おろしと和えると最高です
(ナメコのことですよ)


 
 


 台地によじ登り目指した倒木を覗き込むとプリプリのナメコに

    「
おおおい!!こっち来―い!!

 と大声で呼びかけるいい年をした大人な私に自分でも苦笑い。


旬真っ盛りのナメコ
これは極上品です



記念撮影
その一



     
  記念撮影
その二



 
 
     
  骨折明けの寺尾さんもしっかりとした足取りです


 
 
紅葉と明るい太陽





 開けた沢沿いをテンバにタープを設営し流木を中心とした薪集め。手慣れたメンバーだけに特にあれこれ云わずとも全てが無駄なく進んでいく。

 ナメコ、ムキタケの下処理を終え、着替えを済ませ薪に火をくべると山々の影に入った沢筋には薄暗い夜の帳が訪れる。

 今年は骨折でシーズンを棒に振りかけた寺尾さんが嬉しそうに焚き火の世話を焼いている。佐藤君は相変わらず穏やか笑顔と生粋の栃木弁で場を和まし、ザイシーは酔っぱらったのか焚火の脇で寝息を立てている。




裏側に斜面を持つ事で少しでも風が抜けるのを防ぎました


嬉しそうな佐藤君
何の話をしているのでしょうか



     
  下処理を終えたムキタケとナメコ
さぁ、どうやって食べようかな??



 
 
     
  まずは定番のキノコ蕎麦
(齊藤さん直伝の一品)



 
 


 各々この時間を惜しむかのように無駄なく遊べる沢の過ごし方に時間がゆっくり流れいつの間にか辺りは暗闇に。満点の星空と暖かい焚き火、心地よい沢音に体中の神経が溶けていくかのような錯覚と、遠足の夜のようなまだ寝たくないワガママが大人の贅沢と云うものだろうか。


 夜中は意外な来訪者に大変驚いたがこれも彼らの棲家を借りたご愛嬌。
  


あっつ!!
逃げるザイシー



冷え込む寒さには焚火の暖は本当にありがたい







 朝は朝とて焚き火の熾きを頼りに火を灯し次第に明けゆく山々の色づきにため息を漏らした。名残惜しくもテンバを片付け帰路にはお土産用のナメコを採り、私達の影に逃げ惑うイワナ達に笑いながら晩秋の沢を後にする。



【左上】  板山さん持参の石焼きサーロイン
【右上】  時期外れなエゾゼミ



ようやく朝日が渓を照らし始めました
石焼きサーロインを切り分けると・・・
「ちょっちオレちんにも」



落ちゆく葉が山々を冬へと急がせます




 寝雪の下で春を待つフキノトウのように春を待つがウズウズする気持ちを抑えられず、真冬の遊び用に色々と新調しようかと財布の中を覗くがあまりに寂しく今年も履きなれたブーツで雪山へ向かう事にしよう。
 


(ほんぐう かずひこ)
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