Fishing2021釣行記 新潟県三面川水系 岩井俣沢[黒須目線]
 
  新潟県三面川水系 岩井俣沢
[黒須目線]

     
 
 
  
[報告者] 黒須悠輔
 メンバー:本宮和彦、齊藤敦、鈴木啓之
 塩塚佑太、黒須悠輔
 
 
 


前回の沢登り後に大貫さんから、そろそろ源流に行くかい?と声を掛けて頂いた。

まだまだ経験不足で足手まといになるのではと悩んだが、本釣行のリーダーである本宮さんにお願いし許可を頂けたので念願の三面川源流へチャレンジすることになった。





 (0日目)
 23:00

 宇都宮から高速道路をひた走ること5時間弱、朝日岳登山口の駐車場に到着。こんな山奥であるというのに車は我々の他に4台もある。

 先輩方曰く、
「岩井俣沢の沢登グレード(※)は5級のため泳ぎ必須。低体温症を避けるため盛夏の短い期間しか遡行できないので、このタイミングに集中する。まだアブも少ないしね。」
とのことだった。なるほど、納得である。

※沢登6等級グレードシステム:1~6級まである。1級は初心者向け、5級は熟達者向けであり、日本の渓谷としての最高ランクに位置する。高巻き、泳ぎ、徒歩の総合技術が必要。失敗すれば命に関わる。


 23:30
いつものように前夜祭をしていると、1台の車が走ってきて駐車場に加わった。

こちらの様子を見ていたが、しばらくすると、お一人近づいてきて、

「その声は…本宮君か?」

と言う。なんと偶然にも北関東源流会の方々と遭遇。せっかくなので一緒に飲みましょうということで前夜祭に加わって頂き、貴重な情報共有をして頂いた。自家製トマトご馳走様です。


それにしても本宮さん、有名人ですね。(笑)


深夜1時に就寝し、明日に備える。





 (1日目)
 04:30

起床。食料や共同装備を各々のザックに仕舞う。私は重量級のビニールシートとフライパン。(宇渓会ではフライパンといえば家庭用フライパンしかない。PRIMUSとかの登山用小径フライパンを持ってこようものなら人間性を疑われること間違いなしである(笑)。私は登山用で十分という本音は口が裂けても言えないのだ)

齊藤さんが数日前に、
「フライパンはやめて、中華鍋を持っていく?中華鍋を使ってガンガン焚火で野菜炒めすると美味しいですよ~」
と仰っていた。

本宮さんから本釣行コンセプトは「軽量化」であると言っていたのを思い出し、やんわりとお断りした。危なかった・・・。汗

 05:00
駐車場を出発。三面川本流と岩井俣沢の出会いに向けて林道を進む。



 
林道途中で休憩

 
     

 07:00
林道から岩井俣沢の出会いを確認。降りやすい斜面を探して三面川本流に降りる。

しかし、釣行終了後の帰路で道があったことに気づく。ここを通ればもっと楽だった。今後のために写真を載せておく。

 
 
本宮さんと初参加の塩塚さん
(いきなり三面川とは凄い!)


   
岩井俣沢の降り口にある目印
(岩井俣沢を僅かに通り過ぎた林道の右側にある)


 
 
   
降り口を進むとワイヤーが見える
 
 
   



 今までに行った渓流のどれとも異なる豊富な水量と川幅の広さに圧倒された。

 おそらくこれでも水量少なめかもしれないが、これが三面川かと喜びを噛みしめる。

 
 
   
雄大な流れ


 
 
   
鈴木さん
余裕で突破


 
 
   
ザイルで引っ張られるときもカメラ目線
(笑いすぎて手振れ補正不足)


 
 
   
鈴木さん
ナイスポーズありがとうございます。


 
 
   


 07:40
 岩井俣沢の出会いに到着し朝飯タイム。

 
 
   
岩井俣沢と本流の出合い


 
 
   
朝飯タイム


 
 
 

 09:30
F1到着。F1では何人も亡くなっている。滝つぼの手前の岩は中が抉れているため、水流が回っている。よって滝から落ちたり白泡の中に入ると水中に引きずり込まれ自力で出ることはできない。今までも遺体は浮いてこずダイバーが回収するらしい。

ただ、だからといって他の滝含めて白泡全てが危険かというとそうではないと考える。高巻きも上がりすぎると危険を伴うものなので、安全に滝を直登できるなら、それに越したことはない。滝を構成する岩壁や水量から水流を予測し、また過去の記録も参考にして的確な判断をすることが大切と考える。その判断力を身に着けていきたい。

ここからは右岸を大高巻きしF1を超える。


 
有名なF1

   
滝つぼ手前にある岩の中が抉れているらしい 

 
 
   



 その後F2も高巻き
上流部に降りる。

 テン場を探すが、なかなか良い場所が見つからない。

 
 
 
F2上流部

 


 

 15:00
 高台で6人が横になれるテン場を見つけ、素早くタープを貼る。


 16:00

 塩塚さんと私は晩飯用のイワナ調達を命じられて釣り支度を整え出発する。大貫さんは保護者として同行。




 
日が落ちてきた

   



テンバから直ぐのポイントにエサを流すと僅かなアタリ、すかさず合わせるとイワナが走る。太い流れも手伝って結構重たく感じる。しかし糸鳴りするほどではない。

イワナに息を吸わせてタモに取り込むと尺越えの良型だった。

岩井俣沢のポテンシャルを実感し大満足。

 
 
 
尺イワナ


   
流れ手前でヒット


 
 
   

 
 
   


 塩塚さんはルアーでアタック。イワナは追ってくるが、あと一歩のところで釣れなかったようだ。


 17:30
 大貫さんがそろそろ戻るぞとのことで竿を仕舞った。

 
 
 
塩塚さんはルアーで迫る


 



 19:00
テンバに戻ると先輩方は既に出来上がっていた。齊藤さんはいつものように絶品料理を作っている。以前の釣行で齊藤さんの料理を食べたことがある。しかし本釣行で出された料理は私にとって新メニューばかり。全くもってレパートリーがいくつあるのかと驚かされる。

よく、山の中だとカップラーメンのような物でも美味しく感じると聞く。では斎藤さんの料理も山の中だから美味しいのか、いや、どこで食べても間違いなく美味い。


実はプロの料理人であることを隠しているのではないかと、内心疑っている。





 
パンツ一丁の料理長


 
モモ肉?違う!砂肝だ!! 破滅的美味さ


   
茄子のスープ(美味いよ~泣)


 
 
   
本宮さんに私の釣ったイワナを捌いて頂いた


 
 
   
イワナの唐揚げ
(こんな美味いの今まで知らなかったなんて・・・)


 
 
   


 23:00
 焚火を囲んで大貫さん、塩塚さんと語り合った。

 そろそろ寝ようとなり就寝。

 
 
   
焚火を囲んで話すのは楽しい


 
 
   
美しい炎


 
 
 




 (2日目)
 06:00
 起床。

 先輩方は
既に焚火を起こして朝食を作り始めていた。すみません。


 

   
大貫さん
カメラ目線ありがとうございます


 
 
   
本宮さん
カメラ目線ありがとうございます


 
 
   
焚火缶で味噌汁を作る


 
 
   
タバコに火をつける大貫さん

(ワイルド過ぎる!!)


 
 
   
朝食はもちろん美味い


 
 
   


 08:00
 朝食と片づけを終え、いよいよ釣りに出発。

 鈴木さんはテンバ周辺で釣るとのことで、それ以外のメンバーで上流部に向かうことになった。

 
 
 
こんな素晴らしいポイントが沢山ある


 
大物いること間違いないが・・・


   


 突如、プチゴルジュ出現。

 齊藤さんが、

  「様子見てこい」

 と言うので見に行くと、泳ぐしかなさそうだったが、水流がまぁまぁ強い。

 戻った私は、

  「高巻きですかね…」

 と言った。

 すると先輩方も見に行き、

  「どれどれ…ふ~ん…先頭が泳いでいけばお助け紐でいけるだろう」

 と言う。

 遂にこの時が来たかと緊張感が一気に高まる。今までの一人釣行では間違いなく引き返していたであろう場所であるが、 この壁を越えられないと色々な意味で先には行けない。

 そして、もし流されても元の位置に戻るだけであるし、ハーネスにザイルも付けているので安全だ。

 訓練のためにも先頭を行くことにした。

 もうアドレナリンMAX!!(アホ~)

 
 
   
緊張する私(ゴーグルは笑わんといて下さい)
 
 
   


 泳いだときの動画を塩塚さんが撮影してくれていました。感謝です。

 
 
   
泳ぐ私


 
 
   
お助け紐でメンバーを引く私


 
 
   



作戦通りに右の岩壁を蹴って流心を突破し左岸に到達することができた。しかし、ここは右側をへつりで行くのが正しいルートであった。奥まで行ったときに周りを見渡せば、そんなことは誰でも分かるのだが、アドレナリンMAXだったので冷静さを欠いていた。(笑)

まだまだ未熟者でした。


 12:00
F2とF3の間にある大滝に到着。昼飯とする。大滝は釜が広すぎて6m竿では歯が立たない。

禁断の中継ぎ8.5m竿か本流10m竿なら勝負できるかもしれないが、仕舞寸法が長いのでもちろん持ってきていない。

 
 
   
無名の大滝
(なんでだろう)


 
 
   
本宮さん
カメラ目線ありがとうございます


 
 
   
指示を出す齊藤料理長


 
 
   
濃厚ラーメン
お餅入り


 
 
   
初参加の塩塚さん
いい笑顔です


 
 
   



 13:00

 大滝上から再び釣りを開始する。

 
 
   

 
 
   
齊藤さん
いつの間にか釣り上げる


 
 
   
綺麗なイワナ


 
 
   



 私は齊藤さんが岩井俣沢に流れ込む支流を指差して、
  「釣ってこい」

 と仰ったので、すぐさま向かうと良さげな落ち込みがあった。

 齊藤さんはこれのことを言っているのだなと理解し、そっとブドウムシを流すと一発でヒット!泣き尺だがメスの良型だ。

 齊藤さん、教えて頂きありがとうございます。

 

 
   
岩井俣沢に流れ込む支流


 
 
   
左側の岩の裏でヒット


 
 
   
無き尺イワナ


 
 
   



 13:40
 F3を前にして釣り終わり。記念撮影を済ませる。

 

 
   
皆さん
良い笑顔です


 
 
   


 
 注)
   以下、本宮さん・大貫さんによる大人の悪ふざけ展。

      クオリティが無駄に高いです!!(笑)


 
     
アッ !?
 
       
   
アニキ---!!!


 
 
   
必死の心臓マッサージ

大貫!!帰って来い!!


 
 
   
ブハァ!!!(蘇る)


 
 
   



 ちょっとふざけ過ぎたかもしれないが、真面目な話、溺れたときの心肺蘇生法は覚えておいた方が良い。

 胸骨圧迫30回(1分回に100回のペース)と気道確保しながらの人口呼吸2回を繰り返し行う。





 16:00
 テンバに戻り、2日目の宴会スタート。

 
 
   
今日も楽しい宴会です


 
 
   
ご機嫌な齊藤さん
(カメラ目線ありがとうございます)


 
 
   
イワナの唐揚げ

 
   


 夜が更けてくると、テンバではカラオケ大会が始まる。

 鈴木さんの歌に入る前の「語り」が、まるでベテラン演歌歌手のようで聞き入ってしまう。
 最高です!

 私と塩塚さんは歌詞を覚えておらず、ほとんど歌えませんでした…。次回は頭に叩き込んでおきます!!


 
 
   
語りが上手すぎる鈴木さん
(ご満悦の齊藤さん)


 
 
   
本宮さんも熱唱!!


 
 
   
齊藤さんも熱唱!!


 
 
   
大貫さんも熱唱!!


 
 
   
語りネタが豊富にある鈴木さん
(本宮さん爆笑)
 
 
     

23:00
笑い疲れて就寝。





 (3日目)
 06:00

 起床。

 またもや先輩たちは朝食を作っている。いったい何時に起きているのだろう…。



 
   
朝食の品数とは思えない、もちろん美味い!


 
 
   
記念撮影 part1


 
 
   
記念撮影 part2


 
 
   
本宮リーダー

本釣行もお疲れ様でした!!


 
 
 






 15:00
 駐車場に到着。

 無事に2泊3日の岩井俣沢釣行を終えることができた。

 帰路でゲットしたワラビは帰宅後に自分でアク抜きをし、醬油とマヨネーズで大変美味しく頂きました。
 本宮さんの仰っていた調理法は誠のことでした!!!(笑)

 改めて皆様お疲れさまでした!!

 本釣行で貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。


 次回、岩井俣沢に来るときは、もっと奥まで行って岩井俣沢の核心部を見てみたいです!

 是非、よろしくお願いいたします。



 



  (くろす ゆうすけ)
 
 
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