Fishing2023釣行記 初めてのプチ源流釣行
初めてのプチ源流釣行
     
 
[報告者]本田和正 
釣行日:2023/5/27〜28
 メンバー:矢萩武彦、本宮和彦、根本宏
 重川英喜、寺尾一木、本田和正
 
 

栃木に移住し早7年、子育てや妻の仕事が落ち着き始めた(?)昨年より、長年の夢であった渓流釣りを始めました。

初めて入った沢の景色や岩魚を釣り上げた感動は今でも昨日の事の様に思い出されます。

しかし、人間とは欲深いもので「もっと綺麗な沢に入ってみたい」「もっと大きな岩魚を釣ってみたい」という欲求を募らせ、情報を集めるべくインターネットを見ては悶々とした日々を送っていました。そして、出逢ってしまったのです。

この宇都宮渓遊会に。



今年度に入り、晴れて渓遊会の門を叩きました。窓口対応をして下さった本宮さんはとても優しく、会の事や今回のプチ源流釣行について丁寧に教えて下さりました。事務局長を務めていらっしゃる石綱さんは、装備についてのアドバイスを的確に伝えて下さりました。文章のやりとりの段階から安心感と期待感を抱かせて下さったことに感謝しております。




初めての源流釣行と言うこともあり皆さんの足を引っ張るわけにはいかないと考え、万全の体調で参加するべく前夜祭には参加せずに当日を迎えました。深夜1時に起床し、餌を用意しようとミミズを見てみると全滅。数日前に購入したミミズを別の袋に移し替え、何も考えずに密閉してしまっていたのが運の尽きです。

しかし、釣りの神は私をまだ見捨ててはいませんでした。前回の釣りで使ったミミズの数が少なかったこともあり、同じ状態でもこちらはまだ生きていたのです。


早朝集合場所に着くと皆さんはすでにお揃いでした。話を聞いてみると、私以外は深夜まで酒をかっ喰らいあまり寝てないとの事でしたが準備は万端でした。これぞベテランの方達だからこそ成せる技だと感服し、更に安心感を覚えました。




沢を覆う分厚い雪渓




いざ入山です。天候は暑くも寒くも無く、雨の降る様子もありません。意気揚々と歩き始めるも、初めて背負う重量のザックが私の肩に食い込んでいくのが痛みを通して分かります。途中、皆さんはウドやワラビなどの山菜を見つけては取って行きます。山菜を見分ける眼と底抜けの体力に「凄い」の一言です。

ウドを採りご満悦

今度は枝沢へ

     
かくなる上は斜面へも


食べごろのウルイがお出迎え


重川さんが採っているのは


アブラこごみでした



3時間ほど歩くと沢に入り、テン場まではもう少しとの事。皆さんのご好意もありテン場まで釣り上がらせて頂き、途中1匹釣り上げることができました。


 


ポイントに竿を出す私


思わぬ良型にニッコリ









テン場に着くと矢萩リーダー指示の下、薪班とタープ班に分かれて作業が始まりました。私は薪班で薪拾いをしていると、根本さんがノコギリで倒木をあっという間に薪に変えたかと思うと一瞬のうちに焚き付けが終わっていたり、薪拾いが終わる頃には2枚のタープが巧みなロープワークで快適な屋根に変っていたりと、皆さんの技術や要領の良さには本当に驚かされました。

 寺尾さんが作って下さったウドの酢味噌和えで元気を貰い、本宮さんがテンカラ、矢萩さんがルアー、私は餌でテン場から更に上流へと釣りに向かいます。


途中、重川さんが急傾斜をなんの迷いもなく駆け上がりウルイや山菜を取っている姿に目を奪われていると、本宮さんからアドバイスがあり、テンカラで追い詰めた岩魚が岩陰にいるからそこを餌で狙ってみてとの事。餌を流すと数秒後に喰いつき、上げてみると太く大きい。逃してなるものかという気持ちと興奮で魚には申し訳ない程に強く掴み針を外し、テン場に戻って計ってみると人生初の尺イワナ。この時の嬉しさは二度と忘れる事はないでしょう。


テンバ前の流れ

初めての尺イワナにこれまたニッコリ


雪渓の中には


このようなポイントが!!


何と
このポイントにも


ゴルジュを抜けると穏やかな世界が広がっています






矢萩さんが岩魚を捌いて下さり、これまた人生初の刺身。コリコリの身と上品な甘みが口の中に広がります。

そういえば、岩魚って当たらないの?と思い訊ねてみると、
「生活排水も無く人工物で沢の流れが止まらないないような源流の水は人間もそのまま飲む事ができる。と言う事は、その水で育った岩魚は生で食える」との事。

妙に腑に落ち、そこからテン場の沢水をガブガブ飲んだのを覚えています。

その後は、自然な流れで宴会に移行。
世間で言うおやつの時間前後から、再び矢萩リーダー指示の下、大人のおやつが次々とお皿に並んでいきます。私は勝手が分からず言われるがままに下処理する事しかできませんでしたが、皆さんは調理の時もテンポ良く、味決め、酒キメ。並んでは消える美味しい山菜料理やお酒に舌鼓を打っていると夜も更けお腹も膨れ、自然と焚き火を囲み語らいや歌が始まります。

皆さんのタフさと酒の強さを目の当たりにし、私ももう少しと粘りましたが身体は正直です。


1日を通しての緊張感と疲労からか23時には瞼が落ちてしまいました。
 

尺イワナのお造り


ウドの中華サラダ


アブラこごみのペペロンチーノ


おたんじょうびおめでとう!
誰だ????

特製ウルイシチュー

くつろぐ重川さん


くつろぐと言うより寝ている矢萩リーダー

不思議な本宮さん

夜も更け宴会は続きます






 翌日の朝ごはんも朝ごはんとは思えない量と美味しさ。重川さんが作られているお米に合わせたのは、矢萩さんの地元である山形のだしを入れた納豆や本宮さんお手製のウルイシチューなどなど。昨夜もお腹いっぱい食べた筈なのに何故か箸が止まらない。名残惜しいが箸を止めて、止まっていた足を動かさなくてはいけない時間になってしまう。下山は早く、良い意味で沢や山との別れをさっぱりさせてくれる。



ベーコン卵とじ

朝から豪勢ですね〜


復活の矢萩リーダー








 初めてのプチ源流釣行であり、至らない点など多々あったかと思いますが、皆さんが温かく見守って下さり、ご教授して下さったお陰で貴重な体験をする事ができました。

    今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。


皆さんで記念撮影


(ほんだ かずまさ)
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